こんにちは。生きづら人間まみです。
今回は、私が持っているミソフォニアについてご紹介します
ミソフォニアとは
ミソフォニアは、特定の音やその音に関連する刺激に対する耐性が低下する障害として研究者の間で定義されており、日本国内では音嫌悪症とも呼ばれています。
特定の音やその音に関連する刺激は、不快感や苦痛として経験され、他のほとんどの人には見られない強い否定的な感情的、生理的、及び行動的反応を引き起こす傾向があるとされています。
ミソフォニアの症状
ミソフォニアの症状(一般的に)
では、ミソフォニアはどのような症状があるのでしょうか。
人によって様々ですが、一般的に以下の症状があるといいます。
ミソフォニアの症状(私の場合)
私個人の場合、主に以下の症状があります。
●特定の音が聴こえた瞬間、急激にイライラして、その場から逃げたくなる
●特定の音を出す人に対して、殺意を感じてしまう
●嫌な音が聞こえるのが辛いので、常にイヤホンや音楽が手放せない
ミソフォニアの方がトリガーと感じる音
トリガーと感じる音(一般的に)
ミソフォニアの症状の引き金となるトリガー音とはどのような音が含まれているのでしょうか。
一般的に、以下のトリガー音があります。
人から出る音(例)
咀嚼音 鼻水をすする音 咳払い くしゃみ 呼吸音 いびき あくび ため息 口笛 鼻歌
歯をカチカチと鳴らす音 ささやき声 唇をなめる音 麺をすする音 歯磨きをする音など
物から出る音(例)
タイピング音 ペンをカチカチ鳴らす音 時計の秒針音 マウスのクリック音 紙を破る音 机をたたく音 ドアを開け閉めする音 食器同士が当たる音 ペンや鉛筆で文字を書く音など
トリガーと感じる音(私の場合)
私個人の場合、トリガーと感じる音は主に、以下のような音です。
トリガーと感じる音(私の場合)
●鼻水をすする音 ●やかんや鍋でお湯を沸かす音 ●食材を炒める音
●麺をすする音 ●紙を破る音 ●排泄音 ●ビール缶をプシュッと開ける音
●オフィスでのザワザワした音 ●時計の秒針音 ●咀嚼音 ●ペンをカチカチする音
ミソフォニアの原因
ミソフォニアの原因(一般的に)
ミソフォニアの原因は何でしょうか。実は、ミソフォニアに関する臨床的な研究が始められたのは、つい最近のことであり、いまだによく理解されておらず、正確な原因は不明です。
しかし、遺伝的、脳構造・神経学的、環境的要因の組み合わせによって、引き起こされると考えられています。
ミソフォニアは、脳の音を処理する機能が上手くいっていないため、音がまるで鋭い凶器で脳をえぐられているかのように感じられます。
極めて強い不安と回避行動につながることが多く、それがひどくなると苦痛に変わります。
また、ミソフォニアの多くは他の発達障害や精神疾患(ADHD、自閉スペクトラム症、うつ病、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害など)、または聴覚障害を持つ人に併存する形でみられるといわれています。
ミソフォニアの原因(私の場合)
私がミソフォニアになった原因を推測しました。具体的に以下の通りです。
①聴覚過敏
私自身、聴覚過敏があります。なので、苦手な音がより大きく聞こえてしまい、過度なイライラや嫌悪感を感じるといったミソフォニアの症状につながっているのではと考えました。
②生まれ育った家庭環境
私はゴミ屋敷で育ちました。実家の中は腐敗臭が充満しており、多すぎるほどのモノやゴミが溜め込まれていました。また、私の体や服にゴミの臭いがまとわりつき、学校で虐められたこともあります。
なので、鼻水をすする音が聞こえた瞬間、「私が埃っぽいから、相手は鼻水をすすっているのだ。」と突発的に思い込んでしまい、強いストレスを感じてしまうのではないかと考えました。
また、鼻水をすする音と似ている、麺をすする音に対しても強いストレスを感じてしまいます。
③トラウマ
私は幼少期の辛い経験から、父に対してトラウマがあります。父はよく、キッチンで料理をしていたり、毎日のようにビール缶を開けて飲んでいたので、人が料理している音や、ビール缶を開ける音が聞こえた瞬間、「父が近くにいる。」と勝手に思い込んでしまい、強いストレスや恐怖感を感じてしまうのではと考えました。
ミソフォニアがあることで困ること・辛いこと
ミソフォニアがあることで困ること・辛いこと(一般的に)
ミソフォニアがあることで困ること・辛いことは何でしょうか。ミソフォニアの当事者が抱える悩みとして、以下のことがあるといいます。
以上のことから、ミソフォニアの症状がある方々は、様々な環境で特定の音に悩まされており、日々ストレスに耐えながら生活を送っていることがわかります。
また、未だにミソフォニアに対する認知度が低く、確立された治療法がないので、ミソフォニアの辛さや苦しみを周りの人に理解されにくいのが現状です。
ミソフォニアがあることで困ること・辛いこと(私の場合)
私個人が感じる、困ること・辛いこととしては主に3つあります。具体的に以下の通りです。
①確率された治療法が今のところ無いので、ミソフォニアの症状を抑えるために、自分で工夫・対策して暮らす必要があること
②職業選択の際に、ミソフォニアの症状が出やすい職種をなるべく避けて就活・転職活動をする必要があること
③未だに、ミソフォニアに関しての認知度が低く、周囲の理解を得ることが難しいので、ミソフォニアの辛さを人に相談することが難しいこと
ミソフォニアに対する対処法
ミソフォニアに対する対処法 (一般的に)
ミソフォニアに対する対処法はどのようなものがあるのでしょうか。具体的に以下の対処法があるといいます。
ミソフォニアに対する対処法 (私の場合)
ミソフォニアに対して、私は以下のような工夫・対処をしています。
①苦手な音が耳に入るのを防ぐために、心が落ち着く音楽をイヤフォンで聴きながら生活する
②職業選択の際、オフィスワークのような、苦手な音が聞こえても席の移動がしづらい仕事を避けて、フルリモートワークで完結する仕事を選ぶ
③独立性があり、環境選択がしやすいフリーランスの仕事に将来就けるように、様々なことに挑戦し、自分の好きなことや向いていることを見つける
終わりに
今回はミソフォニアについての記事を書いてみました。ミソフォニアは認知度が低く、周りに理解されにくい症状です。なので時々、大きなストレスや孤独感に押しつぶされそうになります。
私と同じような、ミソフォニアと闘いながら生きている方々の苦しみを代弁したい、心の居場所を作りたいと思い、この記事を書きました。
いつか、ミソフォニアに対する認知度が上がり、特定の音に対して苦しんでいる方々がもっと暮らしやすくなる社会になってほしいと強く願っています。
参考文献
任意団体日本ミソフォニア協会「ミソフォニアとは?」https://misophonia.support/misophonia.html
障害者グループホーム専門 ファミリー「ミソフォニアとは?日常音が過剰に不快に感じる病気」https://grouphome-family.com/news/misophonia/
loop earplugs「ミソフォニアとは」 https://www.loopearplugs.jp/blogs/blog/misophonia?srsltid=AfmBOorgJ1F_ZdXEATfmxt0DiO4ni4AvQIYI_5qZSMoE4vylCOw_988S